診療案内

当院の診療内容

最近は完全室内飼いのねこちゃんが多くなっています。
運動不足はねこちゃんにとってさまざまな病気のリスクを大きく高める原因のひとつです。糖尿病や心臓疾患など、いわゆる生活習慣病にかかるねこちゃんが最近急激に増えていますが、これは食べ過ぎと運動不足による肥満が原因の場合がとても多いのです。
横浜ねこ病院では、ねこちゃんそれぞれのライフスタイルや体格に合わせて、食事の栄養管理や運動など、トータルな健康相談も行っています。お気軽にご相談ください。

ねこちゃんはもともと眠っている時間が長く、体調の変化に気付きにくいものです。
また、ストレスに弱く、鼻が利かなくなり、匂いがわからなくなると、いつものフードでも食べなくなることがあります。トイレが気に入らなくてオシッコを限界以上に我慢してしまう場合もあります。
食べるフードの量、飲む水の量、オシッコやウンチの回数や量など、世話をしながらそれとなく観察しておけば、もし何かトラブルがあったときにすぐ気付くことができます。
ねこちゃんは本能的に具合が悪いことを隠したがる生き物なので、少しでもカラ元気が出せるなら元気にふるまってしまいます。そのため、あるときガクッと容態が悪化することもあるので、注意が必要です。

オシッコのトラブル

もともとねこちゃんは、あまり水を飲まなくても生きていけます。しかしトイレの回数が減ると、どうしても尿が濃くなって結石などができやすく、腎臓への負担が高くなります。ねこちゃんの病気で圧倒的に多いのが、腎臓や膀胱など、オシッコに関係したトラブルです。
オシッコに関係した症状で多いのは、尿道に結石がたまってしまう猫下部尿路疾患(FLUTD)。結石ができるとオシッコが出にくくなり、血尿になったりします。
なにより結石は、人間でもかなり痛みがひどいもの。オシッコが出なくなると、急性腎不全になり、尿毒症の症状がでて、わずか2日で命を落とすこともあります。
オシッコのトラブルは、早期発見が大事です。発見が早ければ結石のできにくい食事に変えるだけで、発症をおさえ完治させることも可能です。
また、少し進行していたとしても、結石を溶かす食事に変えしばらく様子を見て、よくなってきたら結石のできにくい食事を与えることで治ります。
かなり進行していると、超音波で大きな結石を砕く、あるいは手術で取り出す必要があります。さらに尿道に管を差し込んで導尿をしなければならず、ねこちゃんにとっても負担が大きくなります。結石が進むと腎臓にも負担がかかるため、注意が必要です。
日頃から食欲やオシッコの量をよく観察し、「おかしいな」と思ったら早めにいらしてください。

甲状腺のトラブル(甲状腺機能亢進症)

甲状腺機能亢進症は、急に活発になって食欲が急激に強くなり、いくら食べても太らないことが最初のサインです。この症状だけ見ると、良いことのように思えるかもしれませんが、実は心臓に大きな負担をかけている、とても危険な状態です。
そのままでいると、やがて、下痢、食欲低下、心筋肥大といった症状を引き起こします。食べる量が急激に増えて活発な様子がうかがえたら、念のために一度検査を受けてみてください。

太りすぎ

近年、高いところから飛び降りて骨折や脱臼を起こすねこちゃんが多く見られます。これは太りすぎによるもの。
ねこちゃんの骨や関節、筋肉はとても強くできていますが、それでもあまり重過ぎると負担に耐えられなくなってしまいます。ねこちゃんにしてみれば、高いところから飛び降りるのは本能的なものです。それで骨折や脱臼を起こすほど体重を増やしてしまうのは、問題です。
肥満や運動不足は、ねこちゃんのさまざまな生活習慣病の原因にもなります。
とは言っても、ダイエットや適度な運動をするようコントロールするのは、なかなか難しいもの。
ねこちゃんの個性にきめ細かく合わせながら、食事や運動の指導・アドバイスを行っていますので、ぜひお気軽にご相談ください。

糖尿病

最近増えてきているのが、ねこちゃんの糖尿病です。ねこちゃんは自由気ままな性格なので、気が向いたときにしかごはんを食べません。そのため、キャットフードを出しっぱなしにしている飼い主さんも多いようです。しかし、それではどうしても、食べ過ぎてしまいます。それに運動不足も加わり、糖尿病になるコが増えているのです。
糖尿病にならないためには、適正な体重管理を行うことが大切です。食事は、できれば決まった時間に、必要な量だけあげるようにしてください。
横浜ねこ病院では、栄養相談なども随時受け付けていますので、お気軽におこしください。
糖尿病は、オシッコの量が増え、それにともなって水を飲む量が増えてくるのが最初のサインです。ほかにも体重減少、多食といった症状が見えたら、すぐにおこしください。糖尿病は、早めに気付いてあげれば、カロリー制限と適度な運動で治すことが可能です。
オシッコの量や飲む水の量など、日頃の様子をチェックしていてください。特に、中・高齢期のねこちゃんは要注意です。

皮膚炎

ねこちゃんの痒みの原因は、主に3つです。

1アレルギー

ノミアレルギー、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎など。特定の食べ物や、タバコの煙、直に触れる食器や寝具など、ねこちゃんの身の回りにあるものが原因という場合もあります。

2寄生虫(ノミやダニ)

3細菌やカビ

このうち、2と3は非常にわずかで、ほとんどはアレルギーと考えられます。
上記のほか、皮膚腫瘍、膀胱炎や便秘等の違和感、精神的要因も視野に入れながら、痒みの原因を探っていきます。アレルギーにも種類があります。要因によって、食事性アレルギー、ノミアレルギーを除いたものが、アトピー性皮膚炎と診断されます。
アレルギー源をのぞいた食事を試すなどして、血清中抗原特異的IgE検査(何に対してアレルギーを持っているか調べる血液検査)を実施します。

嘔吐

ねこちゃんは比較的よく吐く動物です。これは、吐くことで毛づくろいによってできた毛玉を吐き出しているためです。
しかし、吐く頻度が高いと、ねこちゃんの身体の負担になりますし、病気の疑いもあります。週に2回以上吐くようなら、病気の可能性もあるので、早めにいらしてください。特にシニアのねこちゃんは注意です。

心筋症

心筋症など、治療が遅れると重篤となるケースが多い心臓の病気は、症状が出たら、早期に発見し治療しなければなりません。
肥大型心筋症は、心臓まわりの筋肉が肥大することにより、血液が心臓に入らなくなる病気です。
最初のサインがわかりにくいため、発見が遅れることが多く、進行が進み末期症状になると呼吸困難にも陥ります。拡張型心筋症は、心臓の収縮機能が弱まるために、呼吸困難などの症状を引き起こす病気です。
一言で心筋症といっても、さまざまな症状があります。定期的な検査をおすすめします。

腎臓病

血液中の老廃物をろ過し、尿として排出する役割を果たしているネフロンという組織が少しずつ壊れていき、腎臓全体のろ過機能が低下してしまうのが慢性腎不全です。腎臓の組織はいったん壊れると、治療をしてももとには戻りません。

腎臓病が進行すると慢性腎不全に至り、多飲と多尿、脱水、食欲不振、嘔吐、体重減少、夜尿、便秘、下痢などの症状が見られます。慢性腎不全は進行性の病気で次第に老廃物の排出ができなくなるため、尿毒症など死に至る症状に陥ることがあり、注意が必要です。また、この病気の恐ろしいところは、ネフロンは加齢とともに喪失しますが、3割ぐらい喪失しても無症状でいることが多く、潜在的に腎臓の機能低下が進行してしまうということです。

腎臓病の早期発見に重要なのは尿検査で、血液検査よりも早期に異常を見つけられることが多いです。高齢の子の健康診断では血液検査だけではなくなるべく尿検査も受けるようにしてください。

 

口内炎

原因は、歯石、歯垢に存在する細菌が増殖することで口内炎が出来ると言われています。例えば食べ物ですと、ドライフードよりも缶詰の方が歯垢・歯石がつきやすく、口内炎の発症率が高いというデータもあります。

治療法について

・口腔内の洗浄・消毒
・薬物の投与
・抜歯
・レーザー治療

治療法について

・できるだけかための食事を与え、歯に歯垢・歯石が付着させないこと(専用の療法食もある)
・可能ならば口腔洗浄剤の使用、歯磨きをすること
・年に1~2度ぐらい、歯垢・歯石の除去と口腔内の定期検査を受けること
・食事量の変化や、食べにくそうにしてたり、食べれないような時には、できるだけ早く病院に連れて行くこと
・猫の免疫力を低下させるウイルス感染症を予防するために、ワクチン接種や室内飼いにすること

フィラリア症について

フィラリア症とは、寄生虫の一種であるフィラリアによって引き起こされる症状全般を指します。
血中のミクロフィラリア  フィラリアのメス体内に充満したミクロフィラリアと呼ばれる幼虫は、宿主(しゅくしゅ=寄生された動物のこと)の血管に移動し、蚊やブヨを始めとする吸血昆虫に吸い取られます。吸い取られたミクロフィラリアは吸血昆虫の体内で脱皮を繰り返して発育し、吸血昆虫が次に動物の血を吸った際、その動物の体内に侵入することで次々と感染していきます。

フィラリア症の主症状

・咳(気管支静脈の血流悪化)
・息切れ
・運動を嫌がる
・嘔吐
・突然死(肺血栓塞栓症)

検査方法

検査法①フィラリア抗原検査
 免疫反応を利用して検査するので、数滴の血液で検査できます。
 メスのフィラリア成虫に反応するため、
 『オスのみの寄生』や『幼虫のみの寄生』だった場合は
 陰性(感染なし)という間違った検査結果となってしまいます。
 ネコちゃんはフィラリア検査で見つけにくいといわれる理由です。

検査法②ミクロフィラリア検査
 血液中のフィラリア幼虫(ミクロフィラリア)を顕微鏡で探します。
 感染していても、血液中にミクロフィラリアが出てくることが
 まれなため、検出率はとても低い検査です。
 もちろん、血液中にいないミクロフィラリアは発見できません。

検査法③レントゲン検査
 レントゲンでフィラリアそのものは見えません。
 肺や気管支の見え方、特に肺動脈の太さがヒントになります。